背面液晶は構図決めの理想形
Published in
Jul 4, 2021
最近、カメラを向けるときは背面液晶しか使わなくなった。ファインダーをのぞくことはほぼない。
一眼レフの登場に始まり、今のミラーレスのEVFに至るまで、ファインダーには「いったんのぞきこむと、ファインダーの外の世界が見えなくなる」という特徴がある。自分のフォトグラフィースタイルから言えば、これは致命的な欠陥である。私は、カメラを何かに向けたときからシャッターを切るまで、ずっと、自分の外側の世界との間に境界線を引きたくない。自分だけの写真の世界に没入したくないのだ。
絵を描く人は、よく、指を長方形にして構図を考える。このとき、指の枠の外側と内側は連続的につながっている。これが、私にとって、カメラを向けるときの理想的な状態である。